ほっとした。

そうか、もうそんなに。いやはや、なんとも。
相変わらずゆるっゆるなあの人は、あの独特な立ち方をして今日も街を見ているらしい。
いやー。ホント何も変わってない。びっくりした。すげえ。
あの人は相変わらず遠い。というより、私と見てる次元が違う。当たり前だ、私はそこへ行くつもりがないもの。
ふと笑いがこみ上げてきて、なんでもないのにくつくつ笑ってしまった。うわあ。やっぱりいたんだ、この人。
その人の欠片だけでも、幸せになれた。ああ、なんてすばらしいんだろう。