Der Nachbar

図書館行ったら見つけたんで借りてきてみた。何やってんだ受験生。

リルケ詩集 (新潮文庫)
リルケ
新潮社
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「もし載ってたら面白いよなあ」という程度だったわけですが、
『見知らぬヴィオロンよ お前は私を追っているのか?』おお、あったあった!

隣人


見知らぬヴィオロンよ お前は私を追っているのか?
どんなに多くの遠い都会で 既に
お前の孤独な夜が私の夜に語ったろう?
何百という人がお前を奏でているのか? それともそれはただ一人か?


 あらゆる大都会には
お前がなくては もう流れのなかに失せそうな
そんな人々が住んでいるのか?
だが なぜいつもそれが私に出会うのだろう?


なぜ いつも私は
人の世はあらゆる物の重みよりも重いと
おびえながら 強いてお前に歌わせ
言わせる人々の隣人となるのだろう?

これは例のドラマCDの訳よりは硬めですけどね。
ちょっとおかしな私のフィルターを通すと、どうしてもムキムキから見たヘタレへの思いとしか。
とはいっても彼はプラハの人ですからムキムキというよりは貴族の家の人なのかもしれんのですが。
ルートはいつもフェリに対して「なぜだ」としかいえない思いを持って燻ってたらいいと思います。
つーかこんなすげー詩人にも穿った見方しかできんのか自分。失礼な奴だ!