図書館より

チョコレート・アンダーグラウンド
アレックス シアラー Alex Shearer 金原 瑞人
求龍堂 (2004/05)
売り上げランキング: 37756

装丁が素敵で前から読みたかった本。
読み終わるとチョコレートを食べたくなることうけあいですので、
お読みになる際は是非お好みのチョコレートのご準備を。





著者紹介にはこう書いてある。
『見かけはもうオジサンなのに子どもの気持ちがよくわかる、とてもピュアな心をもったイギリスの作家』
その通りだな、と頷く。子どもの味方だぜ、アレックス・シアラーよ。
そういえば中学の頃の同級生が「13ヶ月と13週と13日と満月の月」読んでたっけ。
アレも本の装丁が良かった。あの時読むべきだったか。
簡単に言うと、法律でチョコ(というか甘いもの)を禁止されてしまった国の話。
チョコを愛する少年2人が正義を胸に戦っていく*1
いかにも子ども向け、でもすっごくいいこと書いてるよ。
バレてるとは思うがやはり私はブレイズが好きで好きでたまらん。
古本屋の亭主で窓拭き屋で強い意志を持った老紳士がそこにいた。悶えた。

実を言うとちっとも特別なところのない人間です。
ただの、過ちの多い、普通の人間です。欠点も弱点もあり、たぶんちょっとばかり――甘党です。

・・・めちゃめちゃカッコイイです、ブレイズ。


しかし、私はちょっとばかし怖くもなったのでした。だってその後ブレイズったら首相になってしまうんですもの。怖いって。そりゃあ今の政党を倒してやろうと頑張っていたのはブレイズですけど、いざそういう展開になってしまうと「こいつまさか最初からコレが目的で・・・?」とか疑いたくなる。・・・嫌な見方だ。あんなにカッコイイブレイズの目が眩むわけがねえもんな、うんうん。



えー、とにかく!チョコレートがムショーに食べたくなるお話でした!
すべての人に自由と正義とチョコレートを!

*1:やってることはチョコレートの密売だけどね!カッコイイから許す。