度々ラーの話で申し訳ない。
「ホコサキさん」を見てて驚いた。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2004/06/30
- メディア: VHS
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この先、小指の爪ほどのネタバレあり。
「サントリーニューオールド・・・はぁ!?」という台詞がありますが。
まあ当たり前のことなんですけど、普通に『サントリーニューオールド』と聞いても笑いも何も起きないわけです。
なのに、あの場所で、ああいうことを言われると爆笑が起こる。
それは、ホコサキさんがその台詞を言うまでに繰り返してきた『言葉の矛盾の訂正』という作業があって、
観客もルール化したそれを待っているだけじゃ飽き足らず、勝手に「何がおかしいのか」を考え始めるから。
だから、今まで説明しなきゃいけなかった言葉達の中に単語を混ぜても、アクセントとしての笑いを取れる。
既に、普段の生活では気付かない矛盾を、何も言われなくても気付けてしまう頭になっていますからね。
台本を書く時点で、この辺で慣れてくるな、っていう予想を持ってるから、うまくハマる。
そんなん、「サントリーニューオールド」ってコントの始めに言っても誰も分かりませんもの。
つまり、ホコサキさんが、観客の思考するベクトルを、たった数分の内に変えてしまったわけです。
驚きというか尊敬というか、そのようなものを感じました。
小林さんにもそうだけど、どちらかといえばホコサキさんに。
かなり今更なんだけど・・・ラーメンズって、すごいことしてるんだなあ。